568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/01/06(金) 21:40:59.82 ID:Kir/yBk8o
もうこんな時間ですね」
「・・・・・・うん」
お兄さんは口ごもった。
「お兄さんと一緒にいると何ですぐに時間が経っちゃうんだろ」
「そうだな」
お兄さんも名残惜しそうにぼそっと言った・
「そろそろ帰らないと、終電無くなっちゃいますね」
「そうだね・・・・・・」
お兄さんのその様子にあたしは勇気付けらた。あたしはその言葉をようやく口にした。
「もっとお兄さんと一緒にいたいな」
「俺も」
お兄さんはポツンと呟いた。
「・・・・・・ここで朝までお兄さんと一緒にいられればいいのに・・・・・・。あたし、今日ここに泊まったら駄目ですか?」
それは偽りでも妹ちゃんへの牽制でもなく本心からの願いだった。
「・・・・・・うちの両親には妹ちゃん、すごく信用されてますから」
あたしはお兄さんの目を真っ直ぐに見つめながら言った。
「本当に今日、ここに泊まってもいいですか?」
「うん、もちろんだけど・・・・・・」
お兄さんはすぐに答えてくれた。その返事の速さに促されるようにあたしも心を決めた。
「ちょっと電話しますね」
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