815:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/18(水) 22:03:13.88 ID:/yleCiHto
ところがその日は違った。
先日どういうわけか早めに帰宅したお母さんより遅く家に帰ったことを、お母さんに見咎められて注意されたばかりのあたしはお兄ちゃんに口止めをしておこうと思った。
あたしは最近覚えた薄い化粧を手早くして服を着替え、キッチンでカップ麺でも作っていたお兄ちゃん話しかけた。
「ねえ」
「え、まだいたのおまえ」
出かけたと思っていたあたしに話しかけられたお兄ちゃんは少し驚いたように言った。
「行ってくるから」
あたしはお兄ちゃんに断ったけど、お兄ちゃんの反応は冷たいというか無関心そのものだった。
「今夜出かけるのお母さんたちに内緒にしてね?」
あたしはお兄ちゃんに念を押した。
「しつこいな、わかったって」
少しいらいらしたようなお兄ちゃんの返事。
「・・・・・・うん」
あたしは答えたけどその時、お兄ちゃんのこれまでは全く見せたことのない態度に気がついた。
お兄ちゃんが、あたしの顔や身体をじっと見詰めていたのだ。
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