過去ログ - 妹の手を握るまで
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891:saga
2012/01/22(日) 19:41:55.21 ID:1Eq+XbUTo
お兄ちゃんはあたしに興味があるのだろうか? あるいはあたしの身体に興味があるのだろうか?

お兄ちゃんの視線を感じた時とっさに身体を隠してしまったけど、それはどんな女の子で突然の男の視線に気がつけば取るであろう反射的な行動で、本心ではあたしはお兄ちゃんが少しでもあたし
に関心を持ってくれることが嬉しかった。もっと言えばお兄ちゃんがあたしの身体を見たせてもいいくらいに嬉しかったのだ。

ただ、お兄ちゃんだって男だ。あたしの中では理想化してしまっているかもしれないけど、普通に異性の生身の肌に興味があって当たり前だった。あたしたちは最近普通の兄妹らしい会話や行動ができるようになって、あたしはそれがすごく嬉しかった。でもそれ以上のことは望んでさえいなかった。あたしのお兄ちゃんへの恋は一生片想いだと信じていたから。

あたしはお兄ちゃんの視線に混乱していた。さっき車内でお兄ちゃんの視線を感じた時の混乱がまたあたしの中に起こった。
お兄ちゃんがあたしの身体をじっと見詰める意味は何だろう。

今までのあたしたちの関係を考えれば考えるほど、お兄ちゃんはあたしを特別な存在として意識したのではなく、妹とはいえ露出度の高い服装をした女の子の肌に関心をもっただけなのだという思
いが強くなった。

あたしはため息をついた。これからは暑くてももう少し肌の露出のない格好をしよう。
それにしても妹友ちゃんや委員長ちゃんと違って、ただ細いだけでめりはりのないあたしなんかの身体でもお兄ちゃんは関心を持つんだな。あたしはふとそんなことを考えた。


その時ショートパンツのお尻のポケットに突っ込んでおいた携帯が鳴り出した。
先輩からの電話だった。


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