過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/01/26(木) 23:26:01.72 ID:xQwpJrUv0
ところで、空気を読んだのか今までずっと黙っていた長身の魔術師はもう我慢の限界だったらしい。煙草の残りが少なくなるにつれてイライラが募るようだ。
また煙草を右手で口から外し、額に青筋を浮かべながら魔術師ステイル=マグヌスは土御門元春に語りかけてくる。
「フゥー。そろそろいいかな? 僕としてもいちいち君の戯言に付き合っている暇は無いんだ」
「貴様の頭を蹴り飛ばすのも冗談か?」
「…ハァ。君、本当に分かっているのかい? この行動が一体どういう意味を表すのか」
「さっきも言ったろう? どう取ってもらっても構わないと」
「そうかい。ではこの件に関してはこちらで自由に判断させてもらうとして……もう一言いいかい?」
「どうぞどうぞ。好きなだけ言え」
手のひらをヒラヒラさせながら魔術師を煽る土御門。どうやらよっぽど目の前の魔術師のことをコケにしたいらしく、完全に舐めきった態度を取っていた。
いくら(自称)思慮深く慈悲深い十字教徒であるステイル=マグヌスでも、これでは流石に頭に来るものがあるらしい。なぜなら、
「……いつまでクチャクチャとガムを噛んでるつもりなんだ、君は!」
「んにゃ?」
…そりゃまぁ、せっかくシリアスな雰囲気を醸し出しているというのに、目の前で口をムグムグされればもう誰だろうとイライラしてしまうこと間違いなしだ。
しかも大事な仕事の最中でこれだ。社運を決定づける重要な取引をするのに、肝心の取引相手がアロハシャツにガムクチャクチャだったらもう発狂モノだろう。
今のステイル少年の気分がまさにそれだ。何だかここまで来ると、勝手にシリアスぶっているような気がしてもう馬鹿らしくなってくる。超シリアスなのに。
「ったく、いちいち癇に障るね君は。とりあえずそれを吐き出せ。話はそれからだ」
「ペッ」
「汚っ!? ちゃんと紙包みとかを使え! ここは君のマンションだろう!?」
「いーんだよ別に。おーら働け掃除ロボども。床にへばり付いた新鮮なガムぜよー」
そう土御門少年が言うや否や、インデックスの前に陣取っていたドラム缶ロボが3台とも床のシミに向かって突進してきた。
こうなってくると、魔術師としてはもはや視界内で蠢く円筒状の物体もうっとうしくなる。敵らしき人物の足元で見慣れないモノがうろうろしているのだし。
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