過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/03/12(月) 21:18:48.08 ID:wyrSFD9O0
「そ、それよりもっ! 救急車は? で、電話ならそこに―――っ!?」
その教師らしき女の子の言葉は途中で妨げられた。彼の仕業だ。畳の上に仰向けに寝かせられ、不規則に胸板を上下させていた彼自身が、女の子を制止した。
ボロボロの右腕をピンク色の足に向かって伸ばし、力を上手く込められずに震えながら、それでも彼は彼女の足を掴んで救急車とやらを呼ぶのを頑なに拒んだ。
「つ、土御門ちゃん……?」
「呼ばない……くれ。頼みま……先生…」
「でもっ! そんな傷じゃ呼ばない訳には!」
「頼み…ます………せい」
途切れ途切れの言語をなんとか口から吐き出した彼は、天井に向けてた顔をゆっくりと傾け、インデックスの方を見る。
その視線に、説明がなくとも女の子は何かを感じ取ってくれたのだろう。そこから追撃をかけることはなかった。
金髪を一部赤に染めた魔術師は、微かに口元を緩めると、次はインデックスから上条へと視線を移す。
「……カミやん」
「ここだ。どうした?」
「ここまで……でもらったところ悪い……どにゃー…」
「おう」
「早く出て行ってくれないかにゃー?」
「おう。……って、えっ?」
上条は何のことかさっぱり見当もつかない、といった顔だ。何かのジョークか、とも考えついたかもしれない。
しかし、彼の真剣な目を見た上条は、どうも冗談ではないとも思ったようだ。何のことかはさっぱりだろうが。
そんな上条当麻の心情を無視して、インデックスは土御門の真意を正確に読み取り、アクションを起こす。
「さぁ、邪魔だから出ていくんだよ!」
「は? いやいや、意味分からねえぞ!」
「これから回復魔術を使うんだから、君はお家に帰って!」
「俺のマンション、火事があったみたいなのですが!? つーか、魔術なんか使えないんじゃ――」
「いいから早くっ!!」
開きっぱなしのドアまで上条を強引に押し、部屋の外へはさらに強引に、というか蹴りを入れるインデックス。
その行動には躊躇や迷いはない。なぜなら、インデックスはこの男を蹴るのに何ら抵抗が無いから。
一方の上条当麻は、蹴られた反動で後ろ回りに数回床を転がり、錆びた手すりにぶつかって止まった。
さて、急がなければ。追い出した少年のことは後回しにしたインデックスは、即座に彼の元へ向かう。
扉の向こうから『不幸だーっ!』と聞こえたが、この際どうでも良いので無視を決め込む。
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