過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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29: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2011/12/11(日) 23:24:42.37 ID:wIRRSrYy0
さて。
あくまで学園都市製の一般学生を名乗るのであれば、それに準じるような行動・発言をしなければならないだろう。
例えば、一般人はビルの七階に干されている人間をすんなりと受け入れはしない。当たり前のように異能が受け入れられている環境にあったとしても、だ。
すなわち、そんな一般人・土御門は自然な流れで事情聴取をしなければならない。というか、それが得策だ。


「それで? どうしてシスターさんはベランダに干してあったのかにゃー?」

「干してあった訳じゃないんだよ?」

「じゃあ、やっぱり空から降ってきたのですたい? ひゅー、時代は確実に良い方向に進んでいるぜい!」

「何だか拡大解釈も良いトコなんだけど、大体正解かも」

「おっ?」

「落ちたんだよ。ホントは屋上から屋上へ飛び移ろうつもりだったんだけど」

「へぇー。幼いのに危ないことするもんだにゃー。アレって結構スリルあるんだぜい?」

「まさか先輩に会うとは思わなかったんだよ」


いやいやー、ジョークぜよジョーク!、と一般人らしくフォローを入れてはいるが、これは土御門の体験談である。
もっとも、彼の場合は落下対策はまったく施していなかったので、リアルに命を懸けた綱渡りだった訳なのだが。


「とすると、ジャンプするときに足でも滑らせたのか?」

「ううん。ホントはちゃんと飛び移れるはずだったんだけど、飛んでる最中に背中を撃たれてね」

「撃たれた? ってことはつまり…」

「うん。追われていたからね」

「いやそっちじゃないぜよ。撃たれたってことはその、血とかは…?」

「血? ああ、傷なら心配ないよ。この服、一応『防御結界』の役割もあるからね」

「へぇー」

「…何だか物凄く信用されてない気がするんだよ」


そう少女が発言してはいるが、実際は真逆だった。というより、土御門にとって今の質問は『念のための確認作業』だったのだ。
神裂は大丈夫だろうと言っていたし自分でもそう信じてはいたが、やはり本人の言葉には敵わない。こうして本人の言質が取れて土御門は一安心したのだった。


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