過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2011/12/11(日) 23:26:07.50 ID:wIRRSrYy0
とはいえ、その心情をインデックスに悟られる訳にはいかない。むしろ、ここで追及の手を緩めてしまっては駄目だ。
ここでの自分はあくまで『科学の住人』なのである。学生はちゃんと学生らしくその役に徹しなければ。
「っつってもにゃー。お前って『外』の人間なんだろ?」
「そと? ああ、確かに私は日本人から見れば外国人かな」
「そういうことじゃなくて。…もしかしてお宅、ここがどこか分かっていないのかにゃー?」
「どこって、だから日本なんだよ」
「ここは日本だけど、日本ではないのだぜい」
「意味が分からないかも。君ってもしかして意地悪なのかな?」
「んー、言い方が悪かったにゃー。ここは学園都市っていう、日本とはまた違う場所なのですたい」
「むぅ…?」
首を地面に着かんばかりに傾けているインデックスは、土御門が言いたいことを上手く理解できないようだ。
それも当然だろう。そもそも彼女は『外』の住人なのだから、基本的に学園都市の事情など知ったことではないはずなのだから。
土御門は一旦顎に右手を添えて思案し、彼女にでもよく分かるように掻い摘んで説明をしていく。
「要するにだな、ここは学生の街なんだよ。で、そこにもう一つオマケが付いてくる」
「おまけ?」
「そう。『超能力開発』っていう、人類にとって夢のような特典ぜよ」
「ちょう、のうりょく?」
「簡単に言っちまうと、その開発ってヤツを受けるだけで、手から炎が出せたり頭から電気を発生させたり出来るってことだにゃー」
「ふーん。新種の魔術……かな? でも伝承やモチーフを用いない方法は非効率だし、そんなこと宗教観の薄い日本人が出来るとも思えないかも」
「お前が何を言っているかは分かりかねるが、そういう訳で、別にこの街だと『傷を負っても回復する』とか『攻撃を弾く』とか言われても不思議じゃないんだぜい」
分かりかねるが、なんていうのはもちろん嘘だが、インデックスにそんなことが分かるはずも無い。彼女にとっては今日が彼との初対面なのだから。
でも、土御門としてはそれでいいし、全然構わない。多分、これから先もずっと。
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