過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2011/12/11(日) 23:38:47.38 ID:wIRRSrYy0
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神裂火織は、ようやく迷子という状態から解放された。同僚の主張通りに来た道を辿り、コンビニに戻ったところで再び来た道を冷静に辿ってみると驚くほど簡単に着いたのだ。
これも彼のおかげだ。この借りはいずれしっかりと返そうと心に誓った彼女は、双眼鏡を覗いて硬直しているステイル=マグヌスのところへ急ぐことにする。
と言っても、彼女がいるのはまだ地上であり、同僚がいるビルの屋上まではまだまだ遠い。急いだところもそう早くは着かないものだ。そう、普通であれば。
「さて、周りに人の気配は……ありませんね。夏休みの朝なので、まだ家の中にいるのでしょうか」
ならば、彼女のような人間にとってはどうなのだろう。特に、身体能力が普通でない者の場合は。
彼女は、自分でも自覚しての通り、いわゆる超人である。そもそも『簡単に着いた』とは言うものの、彼女から同僚との距離は直線でもざっと一キロメートルはあるのだ。
それでも彼女が目視でちゃんと同僚がいるという見分けがつくのは、ひとえに神裂の視力が異常なまでに高いからだ。また、彼女の身体能力の凄さはそれだけではない。
「この辺りのビルはそれぞれの距離も近いですし……ふっ!」
という軽い掛け声だけで神裂は何メートルもの大ジャンプを軽々と行う。高度が最高点にまで達したところで彼女は近くのビルの壁を足場に再び跳躍し、それを何回か繰り返す。
こうしてものの五秒ほどで、神裂火織はビルの一つの屋上へと到着してしまった。恐ろしいまでに人間離れした能力だが、これが彼女にとってのスタンダードである。
「さて、では向かいますか」
そして、念のため周りを確認した神裂は、これまた念を押して人目がつかないように少し遠回りして同僚の元へ向かうことにする。
ビルとビルの間を、まるでマンガに登場するジャパニーズニンジャのように飛ばし飛ばしで。
(…ステイルに任せていれば大丈夫でしょうが、やはり彼女のことは心配です。少し急いで向かいますか)
心の中でそう呟いた彼女は、今度はまるでミサイルのようなスピードで、ビルを三つずつ飛ばしながら進んでいく。
さながら、階段を上るときに三段飛ばしをするくらいのノリで。
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