過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2011/12/27(火) 20:05:09.04 ID:EIsrHllW0
「ぶー。君ってケチかも」
「携帯電話には個人情報が大量に入ってるからな。他人には持たせないものなんだぜい?」
「ぶーぶー」
「そもそもお前、他人がせっかく飯を奢ってやってるのに、その態度はどうかと思うぜよ?」
「は、早くごはんが食べたいなー!」
「よしよし。良い子だ」
思わず頭を撫でてしまいそうになる土御門。だが、何とか彼女の銀色の髪に手を伸ばすことなくやり過ごした。
どうも、この少女の前で気を抜くと素の自分が出てきそうになる。義妹にさえ、ほとんど見せないほどの土御門元春自身が。
色恋というよりも保護欲を駆り立てるのだ、彼女は。おそらく、この子と出会った人物のほとんどがそう思ってきたはずだ。
目の前で無邪気に振る舞う彼女を見れば、誰でもそうなるだろう。隠秘記録官だろうと、異端審問官だろうと、スパイだろうと。
だが、土御門元春だけはそうあってはならない。彼には、守るモノがあるのだから。
「お待たせしましたー。ハンバーグセットにグラタン、オムライス、サラダ二人前、納豆セットになりまーす」
「おっ、ようやく来たんだよ!」
「そんなこと言うもんじゃありません! あっ、ありがとうございます店員さん」
とまぁ、彼女のことを色々と考えるのは食事の後でも良いだろう。腹が減っては戦はできぬ、とも言うのだし。
……いや、別に戦をするつもりはないのです。ただの言葉のあやなのだから、本気にしないでもらいたい。
とりあえず失礼極まりない態度の女の子が目の前にいるので、店員さんに感謝の言葉をかけてその場を収めよう。
「い、いいえ……。どうぞごゆっくり…」
すると、何故だか分からないが店員さんが自分から目を背けてそそくさと厨房の方に隠れてしまった。
隣人の上条当麻と学校で三バカ、通称デルタフォースを組んでいるため比較的打たれ強い土御門だが、これは流石に傷つく。
ただ何となしにサングラスを外して店員さんに向かって微笑んだだけだというのに、この態度はあんまりである。
と、今度はインデックスの方が、
「……何だか腹がたつんだよ」
「は?」
とか、訳の分からない言葉を発したため、少年はさらに混乱した。自分が一体何をしたのだろうか?
何となく、本当に何となくなのだが、この疑問はそのまま永遠に解けない気がする土御門少年であった。
ちなみに土御門の取り分は納豆セットだけである。どう考えても彼の方がたくさん食べられそうなのに。
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