過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2011/12/27(火) 20:06:01.53 ID:EIsrHllW0
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さて、外は蒸し暑いのに財布の中身は寒さが増すこの頃。若干涙目の金髪長身少年と満足げに笑う背の低い少女のコンビはファミレスを後にした。
カウンターでもう泣き崩れそうだった少年の姿を見てもただただ首を傾げるばかりだった少女は、食後の感想をさらっと呟く。
「……腹八分目ってところかも!」
「うがーっ!! お主はまだ食い足らぬのですたい!!?」
「んー?」
街に歩く人々のことなど気にせず思い切って叫んでみる。こればかりは自分の素直な感情であると認めよう。こいつの胃の中はブラックホールだ。
昔からよく食う子だとは思っていたが、実際に奢る立場になると実感が増すものだ。ライスも大盛だったしおかわりもしたのに。
いや、今はそんなことを振り返っている場合ではない。この少女をどうするかを決めなければ。
「……んで、結局お前はどうするにゃー? カミやんの部屋が嫌ならオレの部屋に匿ってやってもいいのだぜい?」
「ううん。あの人もそうだけど、君のことも巻き込みたくないもん。だからいらない」
「ふぅん。それってこれからも逃げ続けるってことだろ? 勝算はあるのですたい?」
「うん、一応ね。とりあえずイギリス清教の教会に逃げ込んで匿ってもらうつもり。連中、さすがにそこまで追ってはこないはずだから」
「あのな。さっきまでのオレらの話聞いてた? ここは学園都市なんだっつーの」
「よくわかんなかったけど、日本にも英国式の教会はあると思うんだよ」
「前途多難だな。だったら、少しの間だけでもオレの家に居ればいいにゃー。舞夏も……多分許してくれるし」
そう彼女に問いかける土御門。これは、彼自身の本音だったかもしれないし、建前だけの薄っぺらなセリフだったかもしれない。
だが、それでも彼にしては真っすぐな言葉遣いで少女に伝えたのだ。少なくとも、任務ではなく気持ちとして。
それに対し、インデックスは薄く、触れただけで壊れてしまいそうな微笑みを浮かべながら、
「…じゃあ。私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」
おそらく、これは願いなのだろう。祈りなのだろう。そして、諦めの気持ちなのだろう。自分にこれ以上関わるなと、暗に土御門を戒めているのだろう。
はっきり言ってしまえば、その判断はもっともだと土御門も思う。今の彼女が歩む道には、闇と絶望しか存在しないのだから。
だからこそ、土御門元春ははっきりと白い女の子に告げる。
「嫌だね」
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