過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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97: ◆sk/InHcLP.[saga sage]
2012/01/14(土) 22:02:22.63 ID:IwzLwZi40

……のだが、その高名な御坂美琴嬢に対して、無能力者たる上条当麻はまったく動じていない。というより、彼女を第三位だと認識してない様子だ。

これは、別に上条が強がっている訳ではなく、単純に彼がその御坂美琴と真正面から勝負して負けたことがないという実績の現れであった。
最強の超能力者が最弱の無能力者に勝てない。この事実が、学園都市の学生の中でも三番目の強さを誇る御坂美琴のプライドを傷つける結果となった。
その理由を少女は知る由もないが、当然理由は本人も語るところによる。右手で触れた異能の力を全て消し去ってしまう能力、『幻想殺し』。
上条当麻の右手は、学園都市最強の発電能力者の電撃さえも打ち消してしまうほどのモノなのだ。当人はあまり便利には思っていないようだが。

さて、そんな事情を抱える上条当麻と御坂美琴である。下手すれば人が行き交うこの場所でもドンパチを始めかねない。主に電撃娘の方が。
そうなれば、『幻想殺し』を持つ上条はともかく、そんなトンデモナイ代物など持ち合わせてない自分が大変なことになってしまう。
よし、ここは土御門さんらしく能力でなく言葉での戦いだ。


「ん…。御坂美琴って言ったかにゃー?」

「はい? ええ、そうだけど……アンタ誰?」

「いやぁ、妹がいつもお世話になっておりますー」

「へ? アンタの妹さんってウチの生徒なの? つーか私の質問に答えなさいよ」

「質問? あぁ、妹なら常盤台の生徒じゃないぜよ」

「そっちの質問じゃなくて! アンタが誰かって聞いてるのよ!」

「だから妹がいつもお世話になってる者ですたい」

「人の話聞いてるの!? はぁ。アンタもそこの馬鹿みたいな感じなのね。妙に納得がいったわ」

「そこの馬鹿って誰のことでせう!?」

「「アンタ(カミやん)しかいないでしょ(ぜよ)」」

「……不幸だ」


いつの間にか矛先が上条へと向かっていたが、まぁ良しとしよう。とりあえず目の前の少女の熱は払えたようだ。結局上条当麻がとばっちりを受けたが。
地面に両手をついて落ち込みのポーズをとっている哀れな少年のことはひとまず置いておいて、美琴が土御門に向かって声をかけてくる。


「アンタも面白いわね。私は御坂美琴。アンタは?」

「シスコン軍曹」

「だにゃーよろしく……ってカミやん!? オレはそんな名前じゃないぞ!」

「へぇー、シスコン軍曹かぁーよろしくー………あの、あんまり近づかないでもらえます?」

「いやあの、ススーっと離れて行かないで! 初対面でその対応はさすがに泣きたくなるぜよ!?」


お返しと言わんばかりの上条当麻の反撃に、土御門は動揺して上手く反論が出来ない。すると、その言質を真に受けたお嬢様中学生は戦略的撤退を開始。
なぜだ。舞夏の友達であろう人物に挨拶をしただけなのに、どうしてこうなった。とりあえずいつかカミやんぶん殴ってやる。



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