過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/01/14(土) 22:03:56.98 ID:IwzLwZi40
そう、これまで美琴はこの調子で何度も上条に挑んできた訳で。彼女は上条に電撃を打ち消された後から、ずっとこの調子で少年を追い回していた訳で。
だから、間違いなく次のアクションは能力的というか、攻撃的なものになるというのはもはや分かりきっていることだったりするのだ。
となると、この中で一番命が危ういのはどう考えても凡庸な無能力者の土御門さんなのだが、御坂嬢はキレていてそこまで考えてくださらない。
さて、どうしようか……………じゃあこうしよう。
「この――――。っざけんじゃ」
「行けカミやん! 御坂美琴嬢に特攻だ!」
「は? ……っておい土御門、押すな!」
「ねーぞアンタぁ!! ………って、へっ?」
「あ」
ガシッ!、と少年は情熱的に少女を抱き締めた。すると、何ということでしょう。あの殺人的な電流が、消えてなくなったではありませんか。
まぁ実際は愛の奇跡とやらが起こった訳ではなく、上条の右手が美琴の身体のどこかに触れたことで異能のチカラである電気が掻き消されたのだ。
何処、と言っても別に上条当麻は御坂美琴の変なところを触っている訳ではなく、少女の首の後ろあたりを偶然触ってしまっただけであった。
なので、上条は痴漢扱いはされないが、美琴としては異性に無遠慮に抱き締められたのが事実。顔はさらに真っ赤したのは気のせいではあるまい。
だが、それは『幻想殺し』の少年とて同じである……と言いたいのは山々なのだが、現実にはそんなことは一切ない。
「あっ、わわわわわわわわわわわわわわ……!」
「くっ。おい土御門! テメェ、あのビリビリで俺が感電したらどうするつもりだったんだ!?」
「ううっ……」
偶然(というか土御門による故意)とはいえ、アイドルレベルの見た目の女の子に抱き着いているのだ。男ならば泣いて喜ぶ状況だろう。
少なくとも、家族でない人間を抱いている時点で性別関係なく照れてもいいはずなのだが、上条当麻はそんなリアクションを全然しない。
彼も彼なりに驚いてはいるようだが、喜んでいたり照れていたりはしていない。ただ自分を後ろから押した土御門に怒っているだけだ。
ちょっとは女の子の気持ちも汲んで欲しいものである。実際、可愛い第三位ちゃんは少なからず照れて赤面しているのだから。
「聞いてんのか土御門!」
「あー悪かったぜよ。身の危険を感じたもんでつい」
「つい、じゃねえよ! 俺の身がヤバかったぞ今!」
「んー。でも良かったじゃん。こんな可愛い子に抱き着けたんだし」
「そんな訳あるか! 下手すりゃ死ぬぞ!?」
だが、やっぱり上条当麻は気付かない。自分の腕の中にいる女の子の顔がもう爆発寸前なほど真っ赤に染め上がっていることに。
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