10: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/11(日) 19:32:16.31 ID:3NsOQz0Wo
「おう……。よろしく」
「えへ」
播磨が小さく声をかけると、少女は安心したように笑顔を見せた。
「ん……!」
「どうしました?」
「なんでもねえ」
不覚にもドキリとしたことは秘密だ。
「そしてこの子が弟のタツヤです」
「やあ!」
「お、おう……」
特に人見知りすることもなく話しかける幼児に、播磨の方が逆に戸惑ってしまった。
「んじゃ、そちらの自己紹介も頼むよ」
詢子に促されて播磨は自己紹介をすることになった。高校でもこんなことはやらなかったのに。
「和子の甥の播磨拳児っす。よ、ヨロシクオネガイシマス」
慣れない挨拶に戸惑いつつ、播磨は挨拶を終えた。
「はいはーい、お姉さん拳児くんに質問いいかなあ?」
料理が運ばれてくる中、詢子が手を上げて質問する。
子供が二人もいるのにお姉さんはねえだろう、と播磨は思ったがそれを口に出すと大変なことに
なりそうだったので、黙っておくことにした。
「拳児くんはどうしてこの街にきたの?」
「高校の進学のためっす。両親が海外に転勤なんで、俺は和子の家で世話になることにしました」
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