12: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/11(日) 19:33:53.83 ID:3NsOQz0Wo
不意に詢子と播磨の会話に割り込んできたのは和久だった。
「あン?」
「まどかに手を出したら……、絶対に許さない……、絶対にだ!」
男は先ほどまでのさわやかな印象とは対照的なドスの効いた声を出しながら睨みつけてきた。
「……」
そんな和久に詢子は声をかける。
「あらパパ、ちょっと“お話”しましょうか」
「え? なんですかママ」
「お話。じゃ、拳児くんたちは皆と楽しんでいてね。さ、行きましょう」
「ああ、ちょっと待って。僕はまだ拳児くんと話が」
「早く来い」
「……」
詢子は夫を店の奥に連れて行った。
「パパとママって仲がいいでしょう?」
そう言ったのはまどかだ。
「そ、そうだな……」
「私も将来結婚したら、あんな夫婦になりたいなって思ってるの」
「そおか。まだ早いんじゃねえのか?」
「え? そうだね。まず相手を見つけないとね」
「いや、そうじゃなくて。中学生だし結婚とか考えるのは……」
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