144: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/17(土) 19:56:06.93 ID:WQRy4XBgo
「それだけはわかってくれ」
「うん」
まどかは小さく頷いた。
(ったく、説教くせェのは苦手だ)
そう思いながら播磨は頭をかく。
その時、
「あれ、これ何ですか?」
ほむらが何かを見つけたようだ。
「しまった」
「へ?」
まどかもそれを見つける。
「可愛い」
「ああいや、それは」
「これ、拳児くんが描いたの?」
「ああ、まあ」
「凄い。拳児くんって、絵が上手いんだね」
「いや、別にそれほどじゃ」
「凄く素敵です、播磨さん」ほむらもそれに続く。
「そりゃ言い過ぎだ。ただの落書きじゃねェか」
「そんなことないよ。私、絵が下手だから」
よく見ると、まどかの顔に明るさが戻ったような気がした。
彼女を元気付ける方法。
言葉では無理だけれど、別の方法ならあるかもしれない。
播磨はそんなことを思った。
つづく
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。