158: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/18(日) 19:30:30.63 ID:+zrhUEmho
「ってことは同じか」
「同じ?」
「ああいや、知り合いと同い年だってことだ」
「そうなんですか……」
ふと、少年は遠い目をする。
「お前ェ、なんか悩みでもあんのか」
「え? どうしてですか」
「いや、そんな気がしたから」
「まあ、悩みと言えば、こいつでしょうかね」
そう言って少年は包帯でグルグル巻きにされた腕をさする。
「確か、動かねェんだったよな」
「ええ、まあ」
「怪我のことはよくわからねェが、治るといいな」
「そ、そうですね」
ふと、暗い表情のまま少年は立ち上がる。
「もう帰るのか」
「え、はい。今日は検査とかあったので疲れました」
「そうか、お疲れ」
「いえ……、あ、それと」
少年は立ち止まり、振り返った。
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