191: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/19(月) 20:47:13.59 ID:b+lQC6nqo
「本当にありがとうございました」
「構わねェよ」
さすがに暗い中、女子中学生を一人で帰らすわけにはいかないので、
播磨は志筑仁美を送って行くことにした。
「あの、駅前までで結構ですので」
「なんだ? お前ェん家、駅前にあんのか?」
「いえ、そこからタクシーに乗って帰ります」
「タクシー?」
「はい。遅くなったら使うようにと言われております」
「ってことは」
お嬢様なのか、と彼は思った。
(そりゃヴァイオリンを習うような家が普通なわけがねェよな)
確かに、彼女の喋り方や立ち振る舞いは、同世代の中学生、
たとえばまどかやほむらとは、確かに違うように見える。
「そんで、上条とはちゃんと話はできたか?」
「え? はい。少しの時間でしたが、わたくしにとっては貴重な時間でした」
「そうかい。そりゃよかった」
「はい、とっても」
上条の話をする仁美は、とても嬉しそうに見えた。
(こりゃ惚れてるな)
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