192: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/19(月) 20:48:21.47 ID:b+lQC6nqo
男女関係には疎い播磨でもそれくらいはわかる。
「お前ェ、もしかして」
「はい?」
「上条の幼馴染か?」
「はい?」
「ほれ、よく見舞いに来るときにクラシックのCDを持ってくるっていう」
「……ああ」
仁美は歩きながら、少し空を見ながら考えた後に、何かを思い出したかのように
声を出した。
「その方は、わたくしではありません」
「ん?」
「恐らく、美樹さやかさんではないでしょうか」
「ミキ?」
「さやかさん。私と同じ中学校に通っておりますの。上条さんとは、幼稚園時代からの
付き合いと聞いております」
「ミキサヤカ……」
その名前に聞き覚えがあった。
(確かそいつは)
不意に、髪の短い活発そうな少女の顔が頭に浮かんだ。
「あ!」
「どうされました? 播磨さん」
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