208: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/21(水) 20:06:42.22 ID:KyaUPy36o
播磨が画材を買うのは、美術に目覚めたから、ではなく漫画を描くための道具を
見たかったからである。
「ところで、まどかたちはどうしたんだ?」
「え? 鹿目さんたちですか? ええと、今日はお友達のお見舞いに行くと言っていました。
多分、見滝原総合病院に行っていると思います」
「見舞いか」
「ええ、あの、交通事故に会った美樹さんの幼馴染の人と聞いています」
「あ、そいつって、確か上条恭介とか」
「はい? 何で知ってるんですか?」
「ああいや、たまたま」
「凄いです播磨さん! 顔が広いんですね」
「いや、バイト先で偶然知っただから。この街は狭いなと思っちまったものさ」
「それでも凄いです。私なんて、あまりお友達もいませんでしたから……」
「そんなことねェだろう」
「いえ。私、小さい頃から病気がちで、遠足とかも行けなくて。学校なんかも休んでばかりだったので、
友達もできなかったんです。だから、播磨さんみたいにお友達の多い人は、羨ましいです」
「別に俺だって友達が多いわけじゃ……」
中学校時代は喧嘩ばかりで、友達どころではなかった。
「でも凄いですよ」
「……」
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