216: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/21(水) 20:12:12.82 ID:KyaUPy36o
「……」
「どうしたの拳児くん」
「あん?」
「元気ないわね」
「そおでもねェよ」
「心配ごと?」
「何でもねェから」
播磨はそう言うと、自分の部屋に戻り、ベッドに倒れ込む。
(俺らしくって、何だよ……)
このまま眠ってしまいたい気分であったけれど、妙な胸騒ぎのせいで落ち着かない。
(こんなとき、俺だったらどうする)
播磨は自分で自分に問いかけてみる。
(俺らしい俺なら……)
次の瞬間、播磨は飛び起き、そして部屋のドアを開けた。
「拳児くん、どうしたの? 夕食は?」
いきなり部屋から飛び出した播磨に、和子は驚いたようだ。
「悪い、ちょっと出かけてくらあ」
「出かけるって? コンビニ?」
「病院」
「どこか悪いの?」
「ちょっと野暮用だ。じゃあな」
播磨は玄関に行き靴を履くと、そのまま走り出した。
*
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