215: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/21(水) 20:11:42.92 ID:KyaUPy36o
「無理?」
「あなたは、播磨さんは自分らしく行けばいいと思うんです」
「自分らしく?」
よくわからなかった。
「それでは」
そう言うとほむらは、深く一礼して、自分の家へと帰って行った。
「自分らしくって、どういうことだよ」
しばらく立ち止まり考える播磨。
だが答えは見つからない。
(それにしても)
ふと、播磨は思う。
(暁美のやつ、随分大きい声を出すようになったんだな。初めて会った時は、
小動物のように怯えていただけのような気がしたのに)
夕闇に染まる道の中、重い足取りで播磨はマンションへと戻った。
この日は珍しく和子が先に帰っている。
「お帰り拳児くん」
帰ってきたばかりのようで、まだ彼女は外出用の服のままだ。
「おお、早いな」
「ふふ、今日はね」
そう言うと和子は笑った。
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