230: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/22(木) 20:48:07.39 ID:jo4+DSZxo
警察の取り調べ室は殺風景なところだ。
机と椅子以外は何もない。
播磨はそんな環境が嫌いであった。中学時代は喧嘩をして、しょっちゅうここに連れて
こられたことを思い出し、心の中で苦笑する。
(よほど俺は、ここに縁があるようだな)
そんなことを考えていると、部屋の中にいた制服警官が立ち上がる。
「お疲れ様です」
「おお、ちょっとキミは外に出ていてくれないか」
「いや、しかし」
「いいから」
ふと、聞き覚えのある声がしたと思い顔を上げる播磨。
「播磨くん、だったね」
ガッチリとした体格の青年がそこにいた。
「確かアンタは……」
「刑事課の霧島だ。しばらくぶりだな」
「どうもッス」
「昨日はよく眠れた、という感じではないな」
「まあ」
「実は俺も忙しくてほとんど寝てないんだが」
「でしょうね」
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