24: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/11(日) 19:49:46.38 ID:3NsOQz0Wo
「そうだったんですか、鹿目さんのお知り合い……」
「なあ、もう歩けるか?」
「え? はい」
「そうか。もうすぐ暗くなるから、早く帰れよ」
そう言うと、播磨は立ちあがる。
腹が減ってきた。半額弁当でも買おうか、と思いながら。
「あ、あの!」
そんな播磨を少女は呼びとめた。
「なんだ」
「あの、私、暁美ほむらっていいます」
「ん?」
「お名前、お聞きしてよろしいですか」
「ん、ああ。播磨拳児だ」
「ハリマ、ケンジ……」
「じゃあな」
「ありがとうございます……!」
少女は、播磨に向かい深く頭を下げる。
人助けをするのは悪い気もしないが、どうにも恥ずかしい。
ポリポリと頭をかきながら、既に日も暮れて暗くなりつつある街を彼は歩く。
つづく
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