250: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/23(金) 21:24:53.94 ID:FKxMrm+Ho
仁美は顔を上げる。
「やはり、播磨さんに相談して正解でしたわ」
「そうなのか?」
「ええ、彼が退院したら告白しようと思います。もちろんさやかさんに宣言してから告白します」
「そうかい」
「本当にありがとうございます」
そう言うと仁美は立ち上がり、播磨の前に立ってから深くお辞儀をした。
「まあ、俺みてェな男の意見が役に立って嬉しいぜ」
「貴方は本当に素晴らしいかたです。まどかさんの言った通りでした」
「まどか?」
「あ、いえ。何でもありませんわ。ふふ」
「ん……」
「あの、今日のことは」
「わかってる。誰に言わねェよ」
「ありがとうございます。では、失礼いたしますね」
そう言うと、仁美は足早にどこかへ行ってしまう。習い事か何かだろう。
播磨はその場に一人残され、しばらくの間ボーッとしていた。
*
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。