251: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/23(金) 21:25:17.28 ID:FKxMrm+Ho
さすがにいつまでもボーッとしているわけにもいかないので、播磨は本来の目的を思い出し、
鹿目家に向かった。
すっかり日も暮れた街の中を歩いてまどかの家に。
家には灯りが灯っており、人の気配もする。
この家にくるのは二回目であるけれど、この日は予告もなく、しかも一人での訪問であった。
緊張した面持ちで、ドアチャイムを押す。
「あら、拳児くん。いらっしゃい」
仕事着から着替えて、リラックスした私服姿の鹿目詢子が彼を出迎える。
「今日は何のご用?」
「今日は……」
播磨はサングラスを外し、まっすぐ詢子を見据える。
「あの、まどか……、いや、まどかさんに話があってきました」
「へえ……」
詢子は播磨の目を見て、少し考えてから言葉を発する。
「まどかなら帰ってるわ。今呼んでくるから、上がって待ってて」
「スイマセン」
播磨は靴を脱ぎ、詢子について行った。
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