過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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265:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/24(土) 18:05:20.49 ID:UqEfXJhDo


 場所は変わって、学園都市内にある某公園。

 そこではすでに、事件が起こっていた。

「脱走犯の腰巻好男(こしまき よしお)、風紀委員ですの! さっさと投降いたしなさい!」

 風紀委員の腕章をはめた、白井黒子が拡声器を持って逃亡犯に呼びかける。

「うるせえ、こいつがどうなってもいいのか」

 無精ひげを生やしたやや太り気味の男性は、その毛むくじゃらの太い手で学校の
制服を着た少女を抱えている。

「人質を解放しなさい! これ以上罪を重ねてどうするのです!?」

 人質にされた少女は、頭に花を乗せている小柄な少女であった。

「し、白井さーん!」

「初春! 今助けますの!」

 そういって黒子は拡声器を捨てる。

「おっと、動くな! これが何かわからねえのか?」

 腰巻好男は、そういって右手を突き上げる。そこには見覚えのある白い布のようなもの。

「そ、それは……!」

 それを見た黒子は驚愕する。

「寒いですー」

 そして初春は涙声で叫ぶ。

「俺の能力、レベル3の下着泥棒(トレジャーハンター)は、半径10メートル以内にいる者の
下着を強制的に奪うことができるのだ!」

「くっ……! なんて羨ま――、変態的な能力ですの!?」

「ククク、このお花女は今、ノーパン状態だ。下手なことをすると……」


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