277:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/24(土) 18:21:35.84 ID:UqEfXJhDo
「ん?」
マネージャーの視線の先には、ジャージ姿で帽子を目深にかぶった細見の男性が、
さっきから熱心にディレクターと話し込んでいた。
「え、あの人って」
千早はスタッフの一人だと思って普通に挨拶をしていた人だ。
「本当に、あの江頭さんですか?」
「信じられないのも無理ないわね。普段のあの人はあんな感じだから。わからないでしょう?」
「はい」
三人は素直にうなずく。
「ふふ、素直ね。私だって、街に出たら時々見失うことがあるんですよ」
千早は目を凝らす。
あの横顔は、確かに見覚えがある。
「ちょっと挨拶してくるのー♪」
そう言って彼に近づこうとする美希を千早は止めた。
「ちょっと、なにするの?」
「おやめなさい」
そのやり取りを見て、マネージャーは再び笑顔を見せる。
「そうね、そこは止めておいたほうがいいわね」
「どうしてですか?」と、春香。
「彼、ああ見えてアドリブにはとことん弱いから、打ち合わせは入念にするのよ」
「ええ? バラエティなのに?」
「そう、バラエティなのに」
なんだか、得意げなマネージャー。
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