過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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288:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/24(土) 18:29:43.81 ID:UqEfXJhDo

 ゴールが見えてきた。

 周囲の笑顔とは裏腹に、長い緊張状態に置かれていた千早の精神はかなり消耗していた。

 先ほどの大爆笑であったまった場の空気は、次の笑いを求めており、過剰なエネルギーが
観客席などから漏れ出ている。

(ん……!)

 笑いを求める空気。

 それに千早は慣れていない。

 なんだか自分が笑われているように思えて、彼女のプライドを微かに傷つける。

(それでもやらなきゃ)

 千早は歌う。

 だが、

「あ……」

 途切れる歌。

(しまった!)

《ボゴゴゴッ!》

「ああ」

 サビを前に、歌が途切れてしまい、タイミングを外した江頭が浮上してしまったのだ。

「江頭さん?」

「はいカット!!」

 カメラが止まる。

「……」

 最悪の空気だ。

「千早ちゃん」

「ご、ごめん……」

 目の前が真暗になる。



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