304:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/25(日) 20:04:09.02 ID:GEEMDRZko
プロローグ
高校二年の新学期。
この日の播磨のやる気はみなぎっていた。
(ついにこの日が来た! 俺の愛しのマイエンジェル、平沢唯ちゃんと同じクラスになることができたぞ!
これを機会に仲良くなって、ゆくゆくは付き合い……!)
播磨の思い人である平沢唯。
一年生の時は違うクラスだった上に、播磨自身恋愛に疎いため、ほとんど話をする機会がなかった
のだが、二年生になってからは同じクラスである。
播磨が、これを大きなチャンスだと思ったのは言うまでもない。
「やっほ、ノドカちゃん」
播磨の視線の先には唯の姿。
(こ、ここは自然に声をかけてみるべきか。何て声かけりゃいいんだ? ここは無難におはようとか。
いや、それは俺のキャラじゃねェな。よう、とかどうだろう)
「よう、播磨」
しかしそんなことを考えている彼の前にぬっと、人影が現れた。
「な、なんだ田井中か」
「へへ。なんだはないだろう。せっかく同じクラスになったってのに」
「別に今更どうってことねェだろうがよ」
「ったく、つれないね。それじゃ女にモテねえぞ」
「うるせえ、大きなお世話だ」
「それがあたしの性格だからさ」
田井中律は小学校時代の同級生である。たまたま同じ高校に入学しており、播磨がほぼ唯一気兼ねなく
話のできる女子生徒だ。
「ああ、そうかい」播磨は軽く律の言葉を軽く受け流す。
その時である。
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