305:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/25(日) 20:05:15.25 ID:GEEMDRZko
「ねー、みおちん。せっかく同じくらすになったんだから、今日遊びに行こうよお」
しまりのない声が聞こえてきた。
「おっと、また澪が変なのに絡まれてるな」不意に律がその声の方向に視線を向ける。
「ん?」
「ちょっと行ってくる」
そう言うと、律は早足で長い黒髪の女子生徒と、金髪の男子生徒の前に割って入った。
「はいはい、澪が迷惑してるだろ。帰った帰った」
「なんだよ田井中、邪魔すんなよ」
「うるせえな今鳥、早く戻れ」
「ちぇっ。みおちんまたねー」
金髪の男はそう言って自分の席に戻っていく。
「やれやれ、やっと行ったか」律はそう言って腰に手を当てた。
ふと、さきほど澪と呼ばれていた黒髪の女子生徒が播磨のほうを向く。
「……!」
播磨と目が合うと(と言ってもサングラスをしているのだが)、はっと驚いたような顔をして、
すぐに目を伏せた。
「……」
女子供に怖がられるのは慣れている。
播磨はそう考えて強がってみたものの、少しばかりさみしい思いをしたのは確かだ。
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