312:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/25(日) 20:13:25.32 ID:GEEMDRZko
教室に戻る播磨。
このクラスには、唯と仲の良い生徒が何人かいる。
代表的なのは、同じ軽音部の田井中律と秋山澪だろうか。
しかし、律とは顔なじみだし、今更仲よくなんていう間柄でもない。
ということは――
播磨の視線の先に、髪の長い女子生徒の姿が見えた。
*
「ねえ、みおちん。今日遊びに行こうよ」
金髪でチャラチャラした感じを絵に描いたような男子生徒、今鳥恭介が澪に話しかけてくる。
ここ最近ずっとこうだ。
彼女は正直うんざりしていた。
だが、気の弱い澪は、律のように強く拒絶ができない。
ただでさえ男性は苦手なのに。
「あの、今日は部活あるから」
「じゃあ部活終わってから」
「あの、困りまるから」
(早く律、戻ってきてくれないかな)
彼女は内心、そう思っていた。一人では到底追い返せそうもない。
その時、
「へ?」
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