過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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325:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/25(日) 20:32:05.86 ID:GEEMDRZko

「ぷっ……」

 思わず吹き出した澪。

「お前ェ、これ恥ずかしいんだぞ」

「どうしたんだ、いきなり」

「なんか、緊張してるみたいだったから、ほぐそうと思って」

「唯のマネ?」

「まあ、そんなところだ」

「なんか、ちょっと和んだかも」

「そりゃ、良かった……」

 先ほどよりは、表情が柔らかくなったようで、とりあえず播磨も一安心である。

「今度はお前ェがリズムを刻んでくれ」

「わかった」

 そう言って、二人はスタート位置につく。

「位置について」

 係の女子生徒がスターターピストルと呼ばれる陸上用の合図銃を上に構える。

 パンッ、と乾いた音が初夏の空に響き渡った。

「いちにっ、いちにっ」

 勢いよく飛び出す播磨と澪のペア。

 スタートダッシュは完璧だ。

 しかし、すぐに後ろから追いつかれてしまう。

「ふふ、どうした三組よ。その程度か」

 どうやら後ろは東郷のようだ。

 こっちはリズムをとるのに必死だっていうのに、よく話をする余裕があるな。

 そんなことを思いつつも、さらにペースを速める播磨たち。

「オラオラ、どうしたその程度か!」

「あんまりいらないこと言ってたら転ぶわよ、マカロニくん」

 紬の声が聞こえた。

「フハハハハ、それもまたよ――」

 何かが倒れる音。

 どうやら本当に転んだようだ

(これはチャンスだぜ)

 播磨は思う。



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