過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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428: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/30(金) 18:39:15.80 ID:1r0Rv1RGo

 確かにすごいが、値段のほうも高くなるんだろうなと思う播磨であった。

「話を戻そうか」

「そうっすね」

「いいかい拳児くん。信頼ってのは相互作用なんだ。自分のことを疑っている相手を信じようと思う?」

「いや、それは」

「相手が疑うならこっちも疑う。不信は不信を呼び、人と人との関係は崩れていく。
でも、相手を信用すれば、相手もこちらを信用する。信用するというのは、片方だけの問題ではなく、
相手がいてはじめて成り立つものなんだ」

「難しいっす」

「拳児くんには少し難しいかもね。でも、そうやって築かれた信用は大きな力を呼ぶわ。
もちろん、裏切られてしまうこともあるけど」

「裏切りですか」

「ええ、それも仕事のリスクよ。信用した相手が裏切る。決して少ない話ではないわ」

「それじゃあ、裏切りが怖くなったりしないんですか」

「確かに。でもね、拳児くん。裏切られることを恐れていても、私たちの社会は信用なしではやって
いけないの。リスクをとるからリターンを得る。これがビジネス。リスクもなしに、
お金を稼ぐことはできないのよ」

 播磨もアルバイトをしているので、お金を稼ぐことの大変さはわかっているつもりであった。

 しかしそれは、単純な労働による成果であって、自分の持っている時間を売っただけである。

 その点詢子は違う。

 もっと経営的な立場から物事を語っている。

 もちろん、播磨が相談したかったことは商売のことではない。


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