44: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/12(月) 20:40:08.65 ID:hgPiPApso
この日のアルバイトは、駅前のショッピングモールのバックヤードで荷物の搬入をする仕事だ。
色々な荷物があり、中には重たい物もある。頭を使うことはあまり得意ではない播磨であったけれど、
体格に恵まれているだけあった、こういう身体を使う仕事は得意である。
「おう、播磨くん。頑張ってるね」
「ウッス」
店の店員の一人が声をかけてきた。
ここのバイトは、仕事はキツイけれども時給も良いので彼も嫌いではない。
薄暗いバックヤードで、いくつかの荷物を仕分けし、台車に乗せて移動する。
しばらく進むと、自分の視線の上のほうに何かが動くのが見えた。
「ん?」
播磨はサングラスをはずし、目を凝らす。
猫でも入りこんできたか。
バックヤードには、たまに猫や鳥などの動物が入ってくることがある。
よく見ると、見覚えのある白い塊だ。
「あれは……」
大きい尻尾のようなものが見えたと思ったけれど、荷物の影に隠れてしまい見えなくなってしまった。
「何の生物なんだありゃ……」
播磨はサングラスをかけ直し、一人つぶやく。
「播磨くん、どうしたんだい?」
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