474: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/02(月) 16:18:59.66 ID:pJ/bogyUo
「あたしの魂は、このソウルジェムの中にあるの。だから、さっきあなたが抱いたあたしの体は、
人が乗る車みたいなもの」
「それは……」
播磨はふと、夕方に会った佐倉杏子のことを思い出す。
彼女は、魔法少女の身体のことを「ゾンビみたいなもの」と呼んでいた。
「見て、播磨さん」
「……」
「このソウルジェム、少し光が濁っているでしょう?」
「そうか?」
「うん。魔力を消費するとこの中に“穢れ”が溜まるの。そうすると、あたしらは生きていけない。
いや、最初から死んでるようなものだから、この言い方は適当じゃないか」
「穢れが溜まったら、どうなるんだ?」
「わからない……」
「……」
「でも、ただじゃすまないと思う」
「どういうことだ」
「最近ね、なんかとても人が憎いの。憎しみとか妬みとか、自分の中にある醜い心がどんどん
大きくなっていく気がする」
「……」
「誰が悪いってわけでもないのに。あたしが自分で決めたことなのに。なんか、憎い」
「美樹」
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