過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
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499: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/04(水) 19:56:03.88 ID:AxuxTz+Ao

 しかし、

「無駄だぜ」

 そう言ったのは杏子だった。

「どうして」

「“呪い”が心の奥にまで浸透してるんだろうな。人の声なんて聞こえやしない」

「そんな」

「だが、完全に手遅れってわけでもねえぜ。残った理性を叩き起こせばいい」

「ど、どうするの?」

「こうするのさ」

 次の瞬間、暗い公園の中央で真紅の光が輝く。

「!」

 その光に、まどかは一瞬目をつぶる。そして、次に目を開いたとき、赤い魔法少女の衣装に
身を包んだ佐倉杏子が立っていた。

 手には、大きな槍がある。

「さてと、今宵は楽しいパーティーになりそうだな。さやか」

 杏子がそう言うと、今までピクリとも動かなかった美樹さやかが身構える。

「さやかちゃん!?」

 さやかの身体から青い光が見える。

 しかしその光は、黒く濁っているようにも思えた。

 そして、光が無くなると、さやかもまた、青を基調とした魔法少女へと変身していたのだった。


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