539: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/07(土) 16:18:53.49 ID:TtSXhkSbo
播磨は窓の外を見る。
激しい雨がガラスにぶつかっていた。
「播磨さん。実はこの感じ……」
「魔女って言いてェのか」
「ええ」
「まどかを、連れ戻さねェと」
「危険です」
「わーってるよ。だがまどかはもっと危険だ」
「でも……」
「大丈夫だ」
そう言って播磨は踵を返す。
その時、彼の体が止まった。
「待ってください……」
ほむらが後ろから彼の身体を抱きしめたのだった。
背中越しに彼女の小さなぬくもりと心臓の鼓動が聞こえてくる。
「鹿目さんだけじゃなく、あなたまでいなくなってしまったら私……」
震える声でほむらは訴える。
不安なのは自分だけではない、播磨はそう思う。
しかし、彼は止まらなかった。
ゆっくりとほむらの手をほどくと、身をかがめて彼女と向き合う。
「暁美」
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