625: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/16(月) 19:43:52.35 ID:FwuKrF9no
しかし真実は違ったわけである。
さやかは、担任の早乙女和子と一緒に住んでいる、という話を覚えていたのでそのことに
ついて質問したりしてみた。
第一印象と同じように、ぶっきら棒な喋り方であった播磨だが、言葉のいたるところで
こちらを気遣ってい様子が感じられた。
特にまどかに対しては特別気遣っているようだ。
そして隣にいるまどかを見ると、とても穏やかな笑顔をしている。
まどかがよく、播磨の話をしているということを言うと、彼女は顔を真っ赤にして口をふくらます。
(仲がいいな、この二人……)
さやかは、何となく疎外感のようなものを感じていた。
もちろん、まどかがさやかをのけ者にするはずはないのだが、二人の間からは精神的に強い
“つながり”のようなものが感じられ、そこに割って入るだけの隙間は見当たらなかった。
しばらく雑談をした後、不意にまどかが神妙な顔つきをする。
「あの、拳児くん?」
「あン?」
「もしもの話なんだけど」
「ああ」
「もしも、何でも願いが叶うとすれば、どんな願いを望む?」
昨日の話だ。
さやかはすぐに気づく。
魔法少女云々の話はしていなけれども、この質問に昨日の出来事が影響していないわけがない。
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