過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
1- 20
694: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/20(金) 21:01:02.03 ID:W7oVHpI5o

 すると侑子が、

「お姉さんは、何でも御見通しよ」

 と言ってどこからともなく水晶玉を取り出す。

「はあ……」

 マミは観念したようにため息をつく。

「私も今言った播磨さんの体質に興味があって、それを調べようとしてたんです」

「うんうん、それでそれで?」

 侑子は嬉しそうだ。

「でも私、男の人と仲良くなる方法なんてわからなかったから、雑誌を買って調べてみたんです」

「……え」

「そしたら、『気になる男の子と仲良くなる方法』っていうのが色々書いてあって、
『体を寄せ付けたら好印象』とか書いてあったから、とにかくやってみようと思ったの。
さすがにキスはやり過ぎたと後で反省したけど……」

「え〜」

「うわあ……」

「もう! 言わないでよ!!」

 耳まで真っ赤にしたマミがそう言って怒る。

「良い子のみんな、雑誌に書いてあることを鵜呑みにしちゃダメよ」

 最後に侑子はそう言った。

「っていうか侑子さん、誰に言ってるんですか?」

「恥ずかしいわマミ。ふつう、そんなことされたドン引きだろうがよ」

「もー! 知らなかったのよ! 私だって恥ずかしいわよ!! ってか、あなたもやったじゃない!」

「ありゃ魔法のためだ。お前とは違うよ。この淫乱魔法少女」

「淫乱っていうなー!」

「あははは」

 風鈴の音とともに、杏子たちの笑い声が響く。

 しかしその声は、セミの鳴き声や都会の喧騒の中でかき消されていった。





   *



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice