83: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/14(水) 20:17:00.52 ID:caHHzrrpo
「本当ですか?」
「ああ、女に二言はないよ」
「ありがとうございます」
「ただし、条件がある」
「……。何でしょう」
「拳児くんが探している違和感とやら。何かわかったら私に知らせてほしい。
協力してあげるんだから、当然の権利だろう?」
「は、はい」
「それともう一つ」
「はあ」
「娘を、まどかを悲しませるようなことはしないでね」
「え?」
「わかったかい?」
「え、はい」
「この二つを守れるなら、取り次いであげる」
「守れます。お願いします」
「ふふ……」
「……」
「こうやって真剣な顔している男を見るのも、久しぶりな気がするよ」
「詢子……、サン」
「拳児くん」
「はい」
「キミが何を目指しているのか、私にはわからないけど、まあ頑張りな」
詢子はそう言うと、グラスに残ったウイスキーを最後まで飲みほした。
つづく
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。