過去ログ - 女勇者「頼む、仲間になってくれ!」黒騎士「報酬はいか程で?」
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83:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:01:19.36 ID:nsZ6oyxR0
後、>>64>>65ですが、眠い時に書いた為か、出来に不満が在るので、
このパートは無かったモノとします

では始めます


84:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:02:20.82 ID:nsZ6oyxR0

血の様に赤い夕陽の中を、黒い軍勢が『長城』へと向けてその足を進める。
それは広い大地を一面に埋め尽くす大軍勢であり、あまりの多くの人の波に、
『長城』側からは地面を見る事すら叶わなかった。

以下略



85:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:03:55.14 ID:nsZ6oyxR0

眼下の大軍勢とはためく軍旗を、『長城』で一番高い物見塔の上から『遠眼鏡』で覗きこんでいた辺境伯は、
それを傍らの『魔術師』へと返し、武者震いを一つ。

余談ながら、『遠眼鏡』はこの世界での、この時代の最先端機器の一つであり、
以下略



86:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:05:08.04 ID:nsZ6oyxR0

各物見塔より伸びた白い光条は、
銃眼の大きさと、『太陽鏡』の可動範囲が許す限り前後左右へと動き、魔族軍を舐めまわす様に焼く。

――『太陽鏡』とは、一種の『光学兵器』である。
以下略



87:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:06:50.15 ID:nsZ6oyxR0

辺境伯「ぬ!?」

辺境伯のみならず、『長城』に控える全ての騎士・兵士達が驚き、どよめいた。
瞬く間に魔王軍は黒い霧で覆い隠され、『長城』からは最早、魔王軍の姿は霧に隠されて全く見えなくなる程である。
以下略



88:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:08:39.26 ID:nsZ6oyxR0

この黒い霧は通常の、自然現象の霧では無い。
息が詰まる程の粘質と、肩に重みを感じる程の冷たい湿気を纏い、
これに包まれる者の全身に絡み付き、その目を塞いでしまうのだ。

以下略



89:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:10:25.56 ID:nsZ6oyxR0

辺境伯「……」

この惨状の中においても尚、辺境伯は怯えも慌てもしていなかった。
彼はこの状況を打破すべく、思考を廻し、策を練る。
以下略



90:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:12:31.78 ID:nsZ6oyxR0

辺境伯「――!」

その時、彼は殆ど無意識で体を動かしていた。
腰のロングソードを抜き放ち、暗中にて振るう。
以下略



91:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:14:29.32 ID:nsZ6oyxR0

そこで、迫る気配と殺気は消えた。
辺境伯は暗中にて点呼を取る。

辺境伯「何人生き残っておるッ!!」
以下略



92:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:17:02.66 ID:nsZ6oyxR0

――霧がようやく晴れた時、戦況は悪化の一途を辿っていた。

夥しい数の敵が、コボルト、ゴブリンの軽装歩兵が、『長城』へと梯子を伝って雪崩込んで来ている。
その貧弱な装備の兵士たちを、『聖堂騎士団』の戦士達は血刃を振るって次々と屠り、死骸は山を為すが、
以下略



93:1 ◆ItNEKgTFQ.[age saga]
2011/12/18(日) 00:20:28.76 ID:nsZ6oyxR0

辺境伯「くはは……俺ともあろうものが……」
辺境伯「よくもここまでやられたモノだ」

そう言うと辺境伯は、額をポリポリ掻くと、
以下略



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