過去ログ - 月火「火憐ちゃんも、お兄ちゃんのことどうこう言えないよね」
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◆/op1LdelRE
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2011/12/20(火) 00:17:12.01 ID:NA3PzXhq0
「最初はまあ狙い通りだったわ。色々な情報をもらえたし、それなりに仲良くなれたとも思うし」
「何を知られたかはともかく、まあ仲良くする分にはいいことなんじゃないか?」
「面白い話もたくさんあったわよ。寝言の実況中継とか、思わず深夜ラジオに投稿しようと思ったくらいね」
「まだ投稿続けてたのかよ」
以下略
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/20(火) 00:21:14.78 ID:NA3PzXhq0
「ひどいものだと、『オスカルオスカル』って何度も連呼してることがあったそうよ」
「どんな夢見てたんだ僕!?」
「私が聞きたいわね。何? その身長でアンドレ気取り? 恥を知りなさい」
「身長は関係ないだろ!? つーかもっと他に突っ込む所あるだろうに! そもそも夢の内容なんて自分で選べるか!」
「あぁ、無意識の願望というやつだったのかしら。夢の中でくらい高身長でいたかった、と。無様ね。でも現実を直視できないその哀れな姿を見ていると、憐憫の情すら湧いてくるわ。とっても優しくなれそうよ」
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◆/op1LdelRE
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2011/12/20(火) 00:25:55.35 ID:NA3PzXhq0
「ちなみにその寝言の最中は、阿良々木くん、ずっと火憐さんを抱きしめていたらしいわ」
「……へ、へぇ、そうなんだ」
「それどころか、抱きしめながらずっと頬ずりしてたみたいよ。それはもう愛おしげに」
「いや、ちょっと待ってくれ、戦場ヶ原。まずは冷静になろう」
「えぇ、私は冷静だわ。ここまで心が冷たく静かなのも珍しいくらいに」
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◆/op1LdelRE
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2011/12/20(火) 00:29:14.18 ID:NA3PzXhq0
現在の僕の胃の状態など露知らず、画面の中の僕は幸せそうに眠りこけており。
この暑い中抱きつかれている火憐もまた、何故か暴れるでもなく、寝転がったままそれを享受していた。
何なら画面の見えないところで(映っているのは肩から上だけだった)、抱きしめ返してるんじゃないのかってくらい。
じゃなくて、もう突き飛ばしてくれよ、いっそのことさあ。
何でこいつは受け入れちゃってるんだよ、本当に。
以下略
65
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/20(火) 00:33:33.41 ID:NA3PzXhq0
「あら、どうして謝るのかしら。謝らなければならないようなことをしたの?」
「いや、そんなことはないぞ、断じて」
「何度も一緒に寝てるのに?」
「あいつらどこまで暴露してるんだ!?」
「そこまでは分からないけど、でも多分これ、全部ひっくるめて月火さんの作戦じゃないかしら。考え無しにやってるんじゃなくて、むしろ考え抜いて、計算してやってるような気がするのよね」
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◆/op1LdelRE
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2011/12/20(火) 00:37:36.43 ID:NA3PzXhq0
「ええ、嫌われてるとかじゃないと思うわ。別に悪意は感じないもの。ただ、どうにも見せつけられてるというか、自慢されてる感じはするのよね。私に向けたメッセージみたいなものかしら。自分達は阿良々木くんとこんなにも仲良しですー、べったりですー、ねっとりですー、いいでしょー、みたいな」
「ねっとりとか言わないで」
「実際メールのやり取りでも、最初の方こそ妹としての兄情報だったけど、途中からは女としての男情報に変わってるわね、視点が」
「何考えてんだ、あいつら……」
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67
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/20(火) 00:42:37.11 ID:NA3PzXhq0
「随分想われているようね、妬ましい限りだわ」
「いやちょっと待って、ごめん、でもこれはあれだ、僕達流のコミュニケーションというか――」
「勘違いしてほしくないんだけど」
「え?」
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68
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/20(火) 00:47:14.26 ID:NA3PzXhq0
どういう意図での発言だろう。
何というか、素直に喜んでいい状況ではないと思うけど……ていうか、これが僕とか言われても。
妹とべたべたするのが僕なの? 戦場ヶ原の中ではそうなの? と結構な疑問を覚えないでもない。
しかし戦場ヶ原にとってみれば、僕のそれは疑問でも何でもないようだ。
以下略
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◆/op1LdelRE
[saga]
2011/12/20(火) 00:51:53.15 ID:NA3PzXhq0
さっきの言葉を返しておくことにしよう。
これは実際、偽りなき本心だ。
全く、本当に僕には勿体ないくらいの彼女さんである。
「でも、まさか妹さんが最大のライバルになってこようとは、本当に夢にも思っていなかったわ。獅子身中の虫、とは少し違うかもしれないけど。ねえ虫……阿良々木くん」
以下略
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◆/op1LdelRE
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2011/12/20(火) 00:55:52.27 ID:NA3PzXhq0
しばらく僕の目を見ていたが、納得したように頷く戦場ヶ原。
これが羽川だったなら、妹達に対する所業で何時間か説教くらってそうなもんなんだけど。
どうやら戦場ヶ原にとっては、それは瑣末なことらしい。
器が大きいというか何というか。
これ程の女の子にここまで想われているというのは、実際身に余る幸福と思わずにはおれない。
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◆/op1LdelRE
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2011/12/20(火) 00:58:37.24 ID:NA3PzXhq0
とりあえず今日はここまでということで。
次は明後日あたりに上げられればいいなあと画策中。
ガハラさん描くのって難しいなと改めて思いました。
西尾先生マジぱねえ。
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