過去ログ - 続・垣根「友達が欲しいんだが」
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6:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/22(木) 02:34:56.07 ID:se/IE0uI0






少年、垣根帝督は少女の名を知らない。だから、以前からずっと『心理定規』の通り名で呼んでいる。

それ以外の名を聞いたこともなく、また教えられた事も無いからだ。


それなりに――――それこそ一方通行とのそれより――――遥かに長い付き合いだが、直接に接していた密度も時間も割く思考も、
近頃ねずみ講式に増えつつある彼の友人達とは比べるべくも無い程度のものだと言えなくはない、そしてその程度のものだったとも言えなくもない。


この関係を一言で表すならば。『腐れ縁』、その言葉が一番近いような気がする。
出会った時には、互いにもう少し幼かった。その幼さが消えるまで、二人、ともう一人の同僚は行動を共にしていたのだから。


が、彼女は。『心理定規』は彼が今の生活を手に入れるに当たって切り捨てたと言えなくもないものの内の一つである。

それなのに何故垣根帝督は、今この時間。いつもは日の当たる場所で遊んでいるだろう時間、今の生活をから態々予定を遣り繰りしてまでこのビル……、学園都市の暗部組織の拠点にいるのだろうか。




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