11:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[sage saga]
2011/12/23(金) 02:24:11.99 ID:c4Axoe8J0
「!」
マミはすぐにソウルジェムを取り出すと、辺りの気配に意識を集中した。
「この感じは……おそらく使い魔ね」
「あの路地の辺りだ」
キュゥベえは、商店街の本通りから一筋離れたところにある暗い路地を指し示した。
「今回は逃がさないわよ」
「待つんだ、マミ」
マミが路地に向かって駆け出そうとすると、キュゥベえが待ったをかけた。
「僕に考えがある」
「何なの?モタモタしてると、また逃げられてしまうわ」
「だったら逃がしてやろうよ」
「?」
「ここで使い魔を倒しても、魔女の本体を捜し当てる手掛かりにはならない。でもこっそり気配を追っていけば……」
「駄目よ」
マミはキュゥベえの言葉を遮った。
「もし見失ったらどうするの?やっつけるチャンスがあるのに、みすみす街の人たちを危険にさらすわけにはいかないわ。それに、あの使い魔の本体が昼間の魔女だとは限らないわけだし」
「でも……」
「絶対に駄目」
しばらく沈黙したあと、キュゥベえは言った。
「……分かった。実際に戦うのは君だからね。君の考えを尊重するよ、マミ」
「ありがとう、キュゥベえ」
言うが早いか、マミはソウルジェムを目の前にかざした。ジェムから放たれた黄色い光がマミの身体を包み込む。
「まずは、お手並み拝見ってとこかしら」
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