過去ログ - とある神父と禁書目録
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166:>>1 ◆weh0ormOQI[saga sage]
2011/12/31(土) 00:25:45.94 ID:VImMrTW10


小器用に一回転させて差し出したのは、ロンドンと学園都市を結ぶ通信用の術式。
七月十五日にステイルとフィアンマが作戦伝達に使用した一品だった。


「……それは貴様とインデックスを愛する人々の、息吹の証明にすぎない」


インデックスは先ほどその通信術式から上条美琴の声が聞こえた事実を思い出して、
喜ばしいやら申し訳ないやらで所在なさげにうつむいた。
確かにそれはステイルが最後の切り札に使用した大量のルーンの配置に、フィアンマが
はた迷惑にも途轍もない人脈を駆り出した、格好の証拠だった。


「いいからこいつを耳に当てろ。そして恨み事をたっぷり聞いてやれ。君にはそうする
 義務がある。なにせ、君は彼女を一度“殺して”いるんだからな」

「ん、な?」


インデックスが身悶えするのを尻目に、無理矢理押し付けられたカードを慎重に耳許へ
運ぶアウレオルス。
一万キロの果てから伝うは、雪柳のような澄んだ音色。




『アウレオルス。久しぶり。私のこと。覚えてる?』




「………………まさか……姫神、秋沙か?」


それはアウレオルス=イザードにとって、『共犯者』との再会だった。




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