過去ログ - 食蜂「本っ当に退屈ね、この街は」
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65:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/25(日) 22:25:36.38 ID:c1MFS++20
16:03 上条と一方通行が激突した操車場
急いで操車場にやってきた上条の目に飛び込んできたのは、
この季節にはまだ少し早い、Tシャツにホットパンツで帽子を被っている人間だった。
腰にはウエストポーチらしきものが巻いてある。顔は見えないが、束ねられている栗色の髪は見えていた。
上条「御坂……か?」
御坂「そうよ。待っていたわ」
上条「……インデックスはどこだ!?」
御坂「ああ、それなら大丈夫。アンタを呼び出すための口実にすぎないから、さらってはいないわよ。
アパートを襲ったのは事実だから、気絶ぐらいはしているけどね」
上条「お前、本当に――」
御坂「私はアンタが好きだった。でもアンタは応えてくれなかった。
だから――私の手でアンタを殺す。そして私も死ぬ。行くわよ」
ダン!と地面を蹴って御坂が駆け出す。右手には、刃渡り8cmほどのナイフが握られている。
御坂は本気で上条を殺すつもりだ。だが今更ナイフごときで、臆する上条ではない。
上条「いいぜ、御坂。そんなふざけた幻想(かんがえ)はこの俺がぶち殺して、目ぇ覚まさせてやる!」
御坂「うざい、死ね!」
右手のナイフを左から右に一閃した。
上条はそれを屈んで回避したが、それが仇となった。
御坂「ビンゴ!」
図ったように御坂の左の膝蹴りが放たれた。
上条は咄嗟に両腕をクロスしてガードしたが、地面を数m転がる。
上条(くっそ――)
立ち上がった上条の目に飛び込んで来たのは、
左手でポーチからナイフを取り出し、投げた御坂だった。
上条「っ!」
左目を狙って放たれたナイフを、上条は右に数歩移動して回避。
その間に御坂は、上条の右斜め後ろに移動していた。
御坂「ちぇいさーっ!」
御坂の回し蹴りが繰り出されたが、上条は右手の甲で受け止める。
瞬間、ガラスの割れるような音と共に、御坂の体を覆っていた電撃が解除された。
御坂の運動神経が元に戻る。
御坂「まだまだ!」
御坂は逆回転をして、既に逆手に持ちかえていた右手のナイフを、上条の側頭部目がけて一閃する。
上条はそれを再び屈んで回避。反撃の左肘を御坂の脇腹狙って繰り出すが、
それより速く、回転した勢いのままの御坂の左足の蹴りが、上条の顔面にクリーンヒットした。
上条「がは!」
またしても地面を数m転がる。立ち上がるどころか受け身も取れなかった。
そこへ御坂は、容赦なく右手のナイフを投擲した。
上条「ぐ、おお!」
顔面を蹴られて頭がまだグラグラしている。避けられない!
――ブシュ!と肉が裂け、鮮血が流れた。
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