過去ログ - 食蜂「本っ当に退屈ね、この街は」
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66:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/25(日) 22:27:34.18 ID:c1MFS++20
御坂「しぶといわね。伊達に不幸を味わってきたわけじゃないってことかしら」

上条の左手からは、それほど多くない鮮血が流れていた。投擲されたナイフを咄嗟にキャッチしたからだ。

御坂「さあ、まだまだこれからよ」

上条「っ!?」

グリグリと、上条の左手に掴まれているナイフが動き出した。上条は痛みに耐えかね、ナイフを手放す。
するとナイフは、御坂の手元に吸い寄せられていった。

御坂「このナイフね。柄の部分に鉄が仕込んであるの。
   だから、私の電磁力で引き寄せたり、浮かばせたり、まあいろいろできるわけ」

上条「クソッタレが……!」

これがレベル5第3位『超電磁砲』御坂美琴の本領。彼女の能力の強みは、その応用性にこそある。
それと元々持っている運動能力を最大限に活かされただけで、手も足も出ない。

上条「――でも、負けられねぇよ」

上条は立ち上がり『幻想殺し』の蓋を解放する。
御坂の周囲には10本のナイフに、操車場のレールが12本浮いていた。御坂自身も再び電撃を纏っている。

御坂「ぐっちゃぐちゃに潰してあげるからね」

ナイフとレールが、上条目がけて一斉に放たれた。上条は臆せず駆けだす。

上条「おおおおおおおおおおおおお!」

思い切りジャンプした。
迫っていたレールの1つを一瞬だけ足場にして、さらに跳ぶ。それで全ての攻撃を避けきった。
そして空中から御坂を狙って落下し、拳を繰り出す。

上条「ちょっと痛ぇぞ!」

ゴッ!と上条の拳は御坂には当たらず、地面に直撃した。
直後、上条の少し上で頭頂部目がけ繰り出された、御坂の回し蹴りがクリーンヒットした。

上条「がっ!」

グラリと揺らぎ、頭から倒れそうになる上条に追い討ちをかけるように、御坂の左足が上条の頭を踏み、跳んだ。
それで御坂は、上条を完全に伏せさせ、真上に跳んだ事になる。

御坂「チェックメイト!」

空中で一切の躊躇いなく、既に引き寄せておいたレールの1本を殴り『超電磁砲』として放った。
長さ10mほどのレールは0.00000001秒で地面に直撃し、周囲の地面を抉った。
溶けかけたレールは深さ100mほどのところまで埋もれていた。


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