252:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:47:48.16 ID:hECzvffYo
「誰だ」
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2012/01/08(日) 21:48:36.53 ID:hECzvffYo
「どこから、見てたの」
「鹿目さんがさやかの腕を治した辺りから」
254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:49:44.31 ID:hECzvffYo
返す言葉が見つからない。
沈黙のまま二人を見上げていると、今度は恭介が語り始める。
255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:50:49.23 ID:hECzvffYo
「僕が酷い事を言ったから、僕の事を嫌いになってしまった?」
「違う、そんなことない!」
256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:52:07.81 ID:hECzvffYo
どうしても二人には話せない。
だから、忘れてもらうしかない。
それは当然の道理で、だからあたしも剣を構えるんだけど。
そこで視界はぐにゃりと曲がった。
257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:53:22.61 ID:hECzvffYo
途絶えた意識は、不思議な空間で蘇った。
暗い暗いその空間に、あたしが膝を抱えて座り込んでいる。
ただうつむいて、陰鬱な言葉を吐き出している。
258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:54:21.78 ID:hECzvffYo
『さやかちゃんがしてくれたこと、いっぱいあるよ』
『ほとんどロクなものじゃないよ……』
259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:55:52.68 ID:hECzvffYo
夢を見ていた気がする。
ひどい倦怠感を覚えつつ起き上がってみれば、そこは病室のベッドの上だった。
辺りを見回してみると、良く見知った顔がそこにはあった。
ついさっきまで睨み合っていた顔が。
260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:56:57.86 ID:hECzvffYo
「恭介は?」
「今日のところは、お帰り頂きました」
261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/08(日) 21:57:36.46 ID:hECzvffYo
ですが、と。
一呼吸置いて、仁美はさらに言葉を続ける。
あたしの右腕に、あたしの体に視線を送りながら。
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