387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:27:49.41 ID:Z92gKdK4o
「さやか!」
「ッ了解!」
そしてさやかが、自由な二本の手で巴マミを抱え込んだ。
私の手は絶えず爆弾を取り出し、点火し、投げているために使えない。
でも彼女は、このギリギリの時間でそれを理解してくれた。
「……荒っぽいってレベルじゃ、ないわね」
「後のことはあたしが引き受けますから、マミさんは休んで下さい」
三人の塊になって、風の源に近付いて、さらに抵抗は増している。
ワルプルギスの夜が近いと、そういうことだろう。
もう盾の中の爆弾も残り僅か。
それでも、やれることがある限り、私は止まらない。
生きている限り、絶対に止まらない。
光が見える。
そこにはまどかと杏子がいるはずだった。
きっと杏子は、鎖の感覚から私たちが近付いている事を理解しているだろう。
だから、迷わない。
最後の一つを爆発させて、加速して、抵抗を振り切る。
風を受ける感覚は途端に消え失せた。
私たちを地上へ運んだ力は、その瞬間、私たちを地面へ叩き付ける力となって。
落下するその先には、杏子がいる。
その目に覚悟があることを安堵して、私は着地の衝撃を受けて。
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