391:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/01/12(木) 22:31:35.37 ID:Z92gKdK4o
「鹿目さん、私たちは大丈夫みたいだから」
「お前にしかできないことが、あるんだろ」
残る二人も、弱弱しくはあるものの、声を出して無事を教えてくれた。
その事実に励まされて、また前を向いて。
目の前のワルプルギスの夜と目線を合わせて。
力を集め始める。
残りほんのわずか、それだけの力を。
そしてついに、その時は訪れる。
「ごめんね、長引いちゃって、ケガさせちゃって」
「でも、もう大丈夫だよ、みんな」
「わたしの準備、できたから」
わたしはいつしか変わっていた。
髪は長く伸びてたゆたい、蕾が花開いたような白と桃の衣装を纏い、薄く光の翼を背負い。
温かい力が周囲へと、迸っている。
手を上に横に掲げ、光の弓矢を呼び出して。
わたしの後ろでみんなもまた、力を振り絞って立ち上がるのを、感じる。
時が、満ちる。
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